医療用ウィッグのカットは美容院に持ち込める?通販で失敗した私が医療美容師と出会った話

医療用ヘアピースのカットは美容院に持ち込める?記事のアイキャッチ

ネットで買ったヘアピース。届いて装着してみたら、なんだか不自然。鏡の前でがっかりしていませんか?

先に結論です。医療用ウィッグ(ヘアピース)は、美容院に持ち込んでカットしてもらえます。そして「失敗した」と思ったヘアピースは、カットで挽回できます!やはりここはプロに任すべき。私がお願いしたのは「医療美容師」さん。医療現場で働く私も、患者になるまで存在を知らなかった専門家でした。

この記事では、予約の方法から当日の流れ、かかった時間と料金まで、実体験をそのままお伝えします。

この記事でわかること

  • ✓失敗したヘアピースが蘇った事実
  • ✓提携美容院の探し方と予約方法(ネット予約でOK)
  • ✓持ち込みカット当日の流れ・時間・料金(実例:約20分・3,300円)
  • ✓フルウィッグを買わずに済んだ、プロのアドバイス
  • ✓「医療美容師」という専門家の存在

この記事を書いた人

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  • 50代・医療現場で働くスタッフ
  • 希少がん治療中
  • 3人の子育てにも専念したため主婦目線も大事に
  • 医療従事者✖️主婦✖️患者目線で実体験を中心に情報を発信していきます
目次

ネットで買ったヘアピース、そのままでは使えなかった

私はネット通販でブライトララのヘアピース(人毛100%)を購入しました。ところが、頭頂部の毛が揃いすぎて地毛と馴染まない。さらに、色も地毛と違って見える。ヘアピースは「カットして初めて完成する」ものだと、購入後に知りました。

▼私が買ったのはこれ

  • 商品名:総手植え 最高級人毛(レミー)100% トップヘアピース
  • 長さ15cm/カラーCBR(ショコラブラウン)
  • 13,800円で購入(2026年6月時点。2026年7月時点では14,800円に値上がりしています)
  • 商品ページで「長さ約15cm」「CBRショコラブラウン」を選ぶと、私が買ったものと同じになります

商品ページを見てみる(ブライトララ公式サイト)

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持ち込み先は「提携美容院」——予約までの流れ

幸い、ブライトララには全国に提携美容院があり、その中に「医療美容師」のいる認定サロンを見つけました。

予約はホットペッパービューティーから。本当は電話で直接お願いしたかったのですが、勤務の日はついつい忘れてしまい、自宅に戻る頃にはお店が閉まっている時間帯。それに、美容師さんが1人でされているお店なので、施術中の電話はかえってご迷惑かも。
ネット予約なら、こちらの都合で夜中でも予約できて、お店の手も止めません。一人サロンには、むしろ親切な方法だと思います。

ホットペッパービューティーのウィッグ部分カット予約確認画面(3,300円)
実際の予約画面。サロン名などは伏せています

当日:ヘアピースの持ち込みカットはこう進んだ

持って行き方と最初のカウンセリング

ヘアピースは、一度開封しタグは外して装着。その後購入時の状態に戻して持って行きました。実は「もし使い物にならなかったら、どなたかに寄付しよう」と考えて、きれいなまま保管していたんです。

購入時の状態に戻して梱包したブライトララのヘアピースと外箱
写真は開封前。この状態に近いかたちで美容院へ持ち込みました

サロンではまず、抜け毛が出てきている頭頂部を見てもらい、「このヘアピースでカバーできますか?」と確認。もしカバーできなければ、フルウィッグを購入するつもりでした。

美容師さんの答えは、意外なものでした。
「これだけ地毛が残っていると、フルウィッグは厚みが出てしまうのでかえって不自然になります。購入されたヘアピースで十分ですよ」
プロの目で「買わなくていい」と言ってもらえたことで、数万円の出費と、二度目の失敗を回避できました。

あとフルウィッグは最近は軽量化されているとはいえ、やはり重さが全然違うとの事。確かにヘアピースだと、重さは感じません。頭皮の日焼けを避けたいときに、何も手元になくハンカチを頭に載せた時、まさにそんな感覚でした。ちなみに公式サイトによると、私が使っている15cmタイプの重さは約24g。綿のハンカチ1枚とほぼ同じ重さなので、「載せている感覚がない」のは気のせいではありませんでした。

ヘアピース15cmの重さ約24gは綿のハンカチ1枚分というイメージ図

カットの様子

カットは、ヘアピースを装着したまま。いつもの美容院と同じようにクロスを付けて、地毛と馴染むように整えてもらいました。境目がくっきりしていた頭頂部が、みるみる「自分の髪」に。鏡に映っている自分を見ながら自然と頬が緩みます。

かかった時間と料金

カウンセリングを入れて、約20分で終了。料金は1時間3,300円でした(メニューや料金設定はサロンによって色々あるようです)。

ひとつ後悔があるとすれば、時間が余ったのに、あまり質問をしなかったこと。人毛だとシャンプー後は自然乾燥で良いとの話だったが、専門のシャンプー使った方がよい?トリートメントいるの?メンテナンスのことを聞いておけばよかったと後悔。嬉しくて嬉しくて、そんな事、どこかに吹っ飛んでました。これから行く方は、聞きたいことをメモして行くのがおすすめです。

※ひとつだけ、正直な注意点。帰宅してヘアピースを外したら、カットされた毛がパラパラと落ちてきました。カットの後は、軽く振ってもらいましたが、地毛のカットの時ほどはらえないので、外した後は、注意が必要です。

仕上がりは「別物」。そのままお出かけした

髪の悩みって、意外に深い。メイクは今日変えても明日戻せるけれど、髪は一度変えると戻すのに時間がかかる。脱毛になれば「変える」こと自体ができなくなる。そして髪が生き生きしていると、それだけで若々しく、活気があるように見えるんですよね。

カット後の鏡を見た瞬間、「あ、これなら」と思いました。嬉しくて、ヘアピースを着けたまま帰ることに。そしてそのままショッピングセンターへ。外見が整うと、こんなに前向きになれるものなんですね。ショッピングセンターのトイレの鏡の前でも、嬉しくてつい確認してしまうほど。

帰り道、行きつけのクリーニング屋さんに立ち寄りました。量販店ではなく、お客さんとの距離が近い個人店です。試しに、聞いてみました。
「ウィッグつけてるの、わかる?」
きょとんとされました。がんに罹患していることも、この時初めて話すことに。
「全然わからない。いいじゃない、いっぱいお出かけして!」
この一言が、どんなに嬉しかったか。

「医療美容師」という存在

今回お世話になったのは、「医療美容師」の認定サロンでした。恥ずかしながら、予約した時点では「ウィッグを切ってくれる美容師さん」くらいの認識。医療現場で働く私ですら、罹患するまでこの存在を知りませんでした。

サロンでいただいたリーフレットに、こんな一文がありました。

医療美容師は美しさに境界線を作らない。今のあなたを美しくすることができるから

医療美容師がどんな存在なのかは、近々別の記事で詳しく紹介します。

もうひとつ。私の身近にも、伸ばした髪を寄付(ヘアドネーション)している人たちがいます。人毛のウィッグを使う側になった今、この善意が「いっぱいお出かけ」につながっているのだと感謝です。私も、罹患しなければ気づかなかったことです。

まとめ:失敗は、カットで挽回できる

  • ネット購入で失敗したヘアピースは、美容院への持ち込みカットで見違える
  • 予約はネットでOK。装着したままカットしてもらい、約20分・3,300円だった(サロンにより異なります)
  • 「医療美容師」という、髪の悩みに寄り添ってくれる専門家がいる

振り返ると、ウィッグひとつに、たくさんの人の支えがあります。カットで蘇らせてくれた医療美容師さん。「いっぱいお出かけして」と背中を押してくれたクリーニング屋さん。そして、このヘアピースの元になった髪を伸ばして、寄付してくれたどなたか。
髪の悩みは、一人で鏡の前で抱え込みがちです。でも、手を借りられる相手は、思っているよりずっと多い。これは病気かどうかに関係なく、同じ悩みを持つ方々に伝えたいことです。

逆境は、思いがけない出会いを連れてくることもある。そう思えた一日でした。

カット前後の写真は、次の記事「ヘアピースのビフォーアフター」でお見せします。お楽しみに!

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全国提携美容院でカットにも対応。カラー交換制度あり。

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この記事を書いた人

医療の現場で働きながら、希少がん患者として治療と向き合っている50代です。
医療従事者と患者、両方の視点から、揺らぎ世代の暮らしや健康についてリアルな体験を発信しています。
同じ境遇にいる方、これから迎える方へのヒントになれば嬉しいです。

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