治験コーディネーター(CRC)という仕事に興味はあるけれど、自分に向いているのか分からない
やっていけるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
やりがいや魅力を知る一方で、未知の世界だからこそ、一歩踏み出すことに迷いを感じることもあると思います。
私自身、CRCへ転職し、現在も働く中で向き・不向きには一定の共通点があると感じています。
実際に働いてみて「自分には合わなかった」と直ぐに辞めてしまう、「残業が多すぎる」と短期間で退職してしまう
そうしたミスマッチを少しでも減らせたらという思いからこの記事を書いています。
CRCへの転職を考えている方にとって、自分に合う仕事かどうかを考えるヒントになれば嬉しいです。

CRCに向いている人の特徴

CRCの仕事は、特別な資格よりも「人との関わり方」や「仕事の進め方」に向き不向きが出やすい仕事です。
実際に働く中で感じた、無理なく続けている人の特徴をお伝えします。
人のサポートにやりがいを感じられる人
CRCは、患者さん・医師・依頼者など、多くの人を支える仕事です。自分が前に出るよりも、「誰かを支える」ことにやりがいを感じられる人は、無理なく続けやすいと感じます。
相手の立場に立って手順や実務を考えられる人
CRCは、施設内では医師や看護師、事務員などそれぞれ立場の違う人と関わります。
それぞれの状況や考えを理解しながら調整していく必要があるため、相手の立場に立って考えられることが
とても大切です。
自分から動ける行動力のある人
CRCの仕事では、調整や交渉が日常的に発生します。依頼者や他部署とのやり取りの中で、「どうすれば実現できるか」を考えながら、自分から動いていく姿勢が求められます。受け身ではなく、自ら動ける人はスムーズに仕事が進められると感じます。
変化のある業務に柔軟に対応できる人
クリニックや病院は施設固有のルールが多いのが特徴。いくつかの施設を受け持つと、電子カルテのID申請一つで
ルールが異なり、慣れないと混乱します。同じ治験を担当でも、当日の患者さんの対応の流れが異なり
自分でフローを組立て行かなければならない柔軟さは必要ですし、事前の調整も重要です。
優先順位を付けてタスク管理ができる人
CRCの業務は幅広く、並行していくつかのタスク業務が発生します。すべてを完璧にこなそうとすると
負担が大きくなり潰れてしまいます。そのため、今やるべきことと後回しにできること見極め
優先順位をつけて進めることが大切です。時にはやらない選択をすることも
仕事を続ける上で重要だと感じています。



CRCは資料作成やデータ入力、カルテのチェックなどデスクワークが意外に多い。治験業務遂行に、実は捨てても良い業務も潜んでいますし、CRCでなくてもできる業務もあります。経験が浅いうちはその判断ができないので仕方ないところはありますが、できるようになってもそれを捨てる事ができない人も中にいます。ここが続けられるかどうか、一つの鍵になります!
CRCに向かない人の特徴(ミスマッチが起こりやすい人の特徴)



CRCの仕事は、やりがいの大きい仕事ですが、離職率が高く場合よっては研修中に辞めてしまう人もいるのも事実。
実際に感じたミスマッチが起こりやすい人の特徴をお伝えします。
決して良し悪しではなく、これまでの経験や、働き方との相性の問題として参考にしていただければと思います。
臨床現場での経験や手技を重視したい人
CRCは、医療資格があっても制度上、医療行為は行えません。病棟や外来業務とは異なり
治験遂行への調整やサポート、事務的な業務が中心になります。
これまで臨床現場でスキルを磨いてきた方ほど、スキルダウンしていると感じてしまう人が多い印象です。
仕事のやり方に自分をしっかり持っている人
CRCは医師や施設の方針に沿って動く場面が多く、自分のやり方を強く主張するよりも、調整する力が求められます。意見をしっかり持つことは大切ですが、伝え方やバランスによっては関係性が難しくなることもあります。
完璧を目指しすぎてしまう人
CRCの業務は幅広く、同時に複数のタスクが進行します。すべてを完璧にこなそうとすると負担が大きくなり、
結果的に自分を追い込んでしまいます。ある程度の優先順位をつけて進めることが重要です。
変化の少ない業務を好む人
CRCの仕事は、日々状況が変わることが多く、急な対応や予定変更が発生することもあります。
イレギュラーな対応が続くと負担に感じやすく、決まったルーチンを重視したい方には
ストレスになることがあります。


CRCの仕事で、向き・不向きが分かれやすい理由
ここまで、CRCに向いている人・向かない人の特徴をお伝えしてきました。ではなぜ、このように向き・不向きが分かれやすいのか深掘りしてみます。
医療職とは異なる働き方の違い
医療職では専門性を深めていく働き方が多い一方で、 CRCは複数の業務を横断的に関わりながら、全体を調整していく役割が求められます。
この働き方の違いが、「向いている・向いていない」と感じやすい理由の一つだと感じています。
特定の人と深く関わる場面が多い
CRCの仕事は、広くスタッフの方々と関わりますが、患者さんや担当医師などとは密に関わる事も多いです。
その人との信頼関係がうまく構築できていないと、不愉快な思いもすることも。
やはり人は人で感情が入るので、それをコントロールするのが負担になる人は業務継続は難しい。
社会人一般的なスキル習得が必要
CRCの仕事は、医療の知識だけでなく社会人としての基本的なコミュニケーション力や調整力が求められる仕事です。これまでの職種に関わらず、人とのやり取りや段取りを考えることが得意な方にとっては、馴染みが早く仕事の呑み込みも早いです。そのため、この部分にやりがいを感じられるかどうかが、CRCとして長く続けられるかの分かれ目になると感じています。


後悔しない転職のために|CRCの適性チェックポイント
ここまで、CRCに向いている人・向いていない人の特徴をお伝えしてきました。では実際に、自分はどちらに近いのかを簡単にチェックしてみましょう。
- 人のサポートにやりがいを感じる
- 相手の立場に立って考えることができる
- 自分から動いて調整することが苦にならない
- 複数の業務を同時に進めることに抵抗がない
- 変化のある仕事に柔軟に対応できる
- 完璧を目指しすぎず、優先順位をつけられる
- 人とのコミュニケーションが苦ではない
- 地道な業務や事務作業も受け入れられる



すべてに当てはまらなくても問題ありません。実際には、働きながら少しずつ身についていく部分も多いのでご心配なく!



いくつか「自分に近い」と感じるものがあれば、CRCの仕事に適性がある可能性は十分あると思います。



わかりやすいようにリストにはしましたが、大切なのは、「向いているかどうか」を判断することではなく、実際の仕事内容を理解したうえで選ぶことだと感じています。
まとめ|ミスマッチをなくし、共に歩む仲間へ
ここまでの内容で、CRCという仕事のリアルな一面をお伝えしてきました。
きれいごとだけでは語れない、大変な部分も多い職種です。しかし、私自身が40代でこの業界に飛び込み、一度離れたあと50代で再び戻ってきたのは、それを上回るやりがいと、自分らしく働ける環境がここにあるからです。
現場は慢性的な人手不足で、新しい仲間を求めています。ですが、イメージだけで入職し、短期間でミスマッチを感じて去ってしまう人を見るのは、同じ職場の仲間として本当に寂しいものです。
だからこそ、この仕事の「向き・不向き」を事前にしっかり理解し、覚悟を持って一歩踏み出してくれる人に、ぜひ来ていただきたいと願っています。
じっくり腰を据えて、医療の未来を作る仕事に挑戦したい。 そんなあなたと、いつか共に働ける日を楽しみにしています。
CRCへの転職を考えている方にとって、あなたにとって後悔のない選択につながれば嬉しいです




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